与話情浮世蜻蛉日記

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zoom RSS 自滅する日本語

<<   作成日時 : 2007/01/07 17:16   >>

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日本魚類学会が、差別的な言葉を含んだ魚の和名を改名するという。
「バカジャコ」や「イザリウオ」など49種(属名や科名を含む)が対象となる。
本魚類学会標準和名検討委員会なる委員会が差別的であると判断した
「メクラ」「オシ」「ミツクチ」など九つの語を含む和名をピックアップしたらしい。

若者たちが新しい言葉を氾濫させて、古来の日本語が死に掛けていることを
嘆いている一方で、こういうこと(和名の改名)をしているのはまさに矛盾と
言えるのではないだろうか。先人の付けた和名を現在の委員が勝手に変えて
しまうというのは果たして許されるのか。

どこぞの団体や個人からの圧力や指摘があってのことかも知れないが、
もしかしたら転ばぬ先の杖とかで先回りして自ら改名を提起したのかも知れない。
いずれにしてもこんな調子でいろんなジャンルでどんどん古来の名前を変えて
しまっては、現代の日本人と過去の日本人、未来の日本人を、民族として
引き継ぐ大切な手段である日本語が機能しなくなってしまう。

改名の時期を生きている世代にとっては古い言い回しと新しい言い回しの
両方を知っているわけだからそれほど不自由を感じないかも知れない。
改名後しか知らない世代になった時点で歴史は途切れる。過去まで含めて
調べてくれる人はごく少数のはずである。

落語や過去の小説や昔の名画には、この手の差別用語(と誰が決めたか?)は
たくさん出てくるし、それが別の言い回しにされてしまったら本物の迫力は
伝わらない。

たとえある言葉を使ってはいけないと決めても、それに代わる新しい言葉だって
しばらくしたらまた差別用語として鬼っ子にされてしまう可能性がある。
蔑視する言葉として差別用語を使うことはダメ、というのが今の差別用語問題の
ベースになっているのだと思うが、
言葉そのものに責任や罪があるわけでは決してない。
蔑視すること、差別すること自体が悪いことだということを教えなければいけない。


我々の母国語である大切な日本語をちびりちびりと抹殺しないで欲しいものだ。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
庵主の御意見に同感です。これらの名前を付けた人に差別の感覚は全くなかったものと思われます。我々の小さい時には周囲で差別感覚を感じることなく、これらの言葉が使われていたように思います。
ただ、これらの言葉を聴いて不快に感じる人がいる、ということはやはりこちらにも配慮が必要となるのでしょう。ただ、動物の名前をそれゆえに変えるというのは、個人的には行き過ぎという印象を持っています。
右隣
2007/01/09 07:38
魚類学会には、新しい名前を考えるエネルギーを、絶滅危惧種の保護についてもっと費やして欲しいと思います。あるいはこれを機会に、差別用語への社会の対処方法について課題提起するとか。
言葉には力があることは承知しているのですが、どういった場面でどういった言葉を使うのはすべて、使う人の人間性に委ねられていると思います。悪意を持って差別用語を使うような風潮があるとすれば、そういう風潮をこそ悲しまなくてはいけないですね。
浮世蜻蛉
2007/01/10 09:08

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